2009.11.12

成績:グラフィックデザイン基礎Ⅰ(グラデーション)

82点 評価「A」

スクーリング時に提出したグラデーションが戻ってきた。
台紙の色やサンプルのチョイスなどから、あまり評価が良くないと思っていたのでとても嬉しい!

あなたの制作物を手にした時、テーマ、取材、収集、命名において充実した感触を得ました。「齢・YOWAI」を取上げ、意味や感慨を素材に込め時間をかけて表現していますね。造形の中へ感動や経験の想いを分析し、その意味を見た目の感触に置き換える素養がある方と判断します。「齢のグラデーション」は、人の一生を見つめ直し独自の制作を繰り返し表現に至っている。

■テーマと内容(あなたのオリジナルグラデーション)について
具現化する内的な想いをあらゆる素材から発見し、夢中に収集したチャレンジ精神は最終制作の質を高め完成した。本制作の前段階のサンプル集めから、本課題への取り組む意欲が十分に伝わってきます。人の一生を回想する内面的な豊かさが制作に反映されています。また、導入の文章は生きる自分を通し、過去~現在~未来へと想いを段階的にまとめ、グラデーションになりやすい展開に置き換え成立している。「無垢」や「使命」「貫徹」などの表現は、感じ取る深い洞察力がないと興味薄な制作になります。また、「齢・YOWAI」を体感する人の心の何処を取上げ、どのように具現化するのか表現の難しさを痛感します。何故ならばこのテーマ(人間の一生)は、過去無数に表現されているからです。未来においても、人が制作する限り不変的テーマとなり得ます。人の一生の変化がなによりも美的で哲学的なことを意味しています。

■命名と表現、全体(図と文字)のレイアウトについて
9個の新たな命名は、時系列に伴う固有名詞であるが、命名のスタイルは、良好と判断します。欲を言えば一ひねり欲しいと指導しますが、この制作では程よいバランスが感じられる。ビジュアルとコピーを融合させる総合として、グラフィックやビジュアルデザインのベーシック(基本)な素養が十分あるからです。最近、あるデザイン系学会のテーマは資源や知恵、思考を見直し、更に今日の目覚ましい技術の進歩のコラボレーションを取上げ「過去から未来=江戸の知恵からデジタルサイネージまでのデザイン」としています。やや飛躍していますが、今日はオールドやローカル、あるいはネイチャーを再考察し見直すこともデザインと捉えられる。「地球環境」「温暖化」「循環型社会」など人を背景とした考察は大切です。
グラデーション表現は、白から始まり明度や類似色相の変化により明から暗へと内容が伝わります。命名は一般的ながら、始めと終わりを繋ぐための起承転結が伝わります。「無垢」から「勇断」で転じ「諦観」までは人の一生の変遷とその想いです(誕生~成長~円熟など)。言い換えれば人の体験や想いが秩序としてグラデーションが繋がって見える。素材は極日常のモノを収集しているのも良い。ゲシュタルト(図と地)を考える時、類似の組み合わせやナチュラルな変化は、形態・カラー・素材において図になり易い。9個の素材を定着させる接着剤の選定や貼る加工は良好であったか。また、文字の選択や大きさ、字間、行間やレイアウトは上手くまとめられたか。本題のカラーグラデーションとは別にバックにイエローオーカーな素材を用い雰囲気を醸し出す手法は、あなたなりの表現効果となっている。改善点や向上心から全体を見る時、上述のオールドに甘んじることなく現在~未来を見据えたデザイン表現にチャレンジしてください。しかし、優れた表現なので評価します。常にステップを踏みながら、良作を期待します。

井上先生、ありがとうございます。
新しいことにチャレンジする意欲を持ち、表現力の向上を目指して今後も精進します。

Leave a Reply